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法人の決算と申告|事業年度末からの流れ

法人は事業年度が終わってから2か月以内に申告と納税をします。決算月から逆算して何をするのか、個人の確定申告との違いをやさしく整理します。

税金AI 編集部 公開 2026年9月4日更新 2026年9月5日

個人事業主の確定申告は「毎年3月15日まで」と決まっていました。法人は違います。決算月によって期限が変わります

この記事の結論
法人の申告期限は、事業年度終了の日の翌日から2か月以内です。3月決算なら5月末、12月決算なら2月末。決算月を決めた時点で、毎年の忙しい時期が決まります。

期限は決算月で決まります

決算月申告・納税の期限
3月5月31日
9月11月30日
12月翌年2月28日(29日)

2か月は短いと感じるはずです。決算の作業と申告書の作成を、その間にすべて終える必要があります。

決算作業の流れ

  1. 期中の記帳を締める(漏れがないか確認)
  2. 残高を合わせる(現金・預金・売掛金・買掛金)
  3. 棚卸をする(在庫がある場合)
  4. 減価償却を計上する
  5. 決算整理(未払費用、前払費用、引当金など)
  6. 決算書を作る(貸借対照表・損益計算書など)
  7. 株主総会などで承認する
  8. 申告書を作って提出し、納税する
決算が終わってから始めると間に合いません
期中の記帳が遅れていると、2か月では終わりません。毎月締める習慣にしておくと、決算作業は残高の確認だけで済むようになります。

提出する書類

個人の確定申告と比べて、書類の数がぐっと増えます。

  • 法人税の申告書(別表と呼ばれる複数の様式)
  • 決算書(貸借対照表・損益計算書・株主資本等変動計算書など)
  • 勘定科目内訳明細書
  • 法人事業概況説明書
  • 地方税の申告書(都道府県・市区町村へ別途)

国税(法人税)と地方税(法人住民税・法人事業税)は提出先が違います。国だけに出して終わりではありません。

赤字でも申告と納税が必要です

ここが個人と大きく違う点です。

  • 法人住民税の均等割は、赤字でもかかります(最低で年7万円程度が目安・自治体によって変わります)
  • 青色申告で欠損金を繰り越すには、申告を続ける必要があります

「今期は赤字だから申告しなくていい」はありません。

くわしく
法人税はいくら?

税率の仕組みと、赤字でもかかる均等割について解説しています。

決算月の決め方

設立のときに自由に決められます。選ぶときの観点は、

  • 繁忙期を避ける……決算作業に時間を取れる時期にする
  • 在庫が少ない時期にする……棚卸の手間が減る
  • 売上の波を考える……期末近くに大きな売上が立つ月は避けると見通しが立てやすい
  • 納税の時期……申告の2か月後に資金が必要になる

3月決算にする会社が多いのは慣習によるところが大きく、必ずしも合理的とは限りません。自社の事業のリズムで決めてください。

決算の2か月前から動く

決算を迎えてから考えるのでは遅い項目があります。

  • 設備投資のタイミング(期末までに事業に使い始めているか)
  • 未回収の売掛金の確認
  • 在庫の実地棚卸の段取り
  • 納税資金の準備
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設備投資をした場合の償却額と、少額特例の判定ができます。

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前期の法人税額と決算月を入れると、中間申告が必要かと金額・期限がわかります。

税理士に相談すべきライン

法人の申告書は個人の確定申告より複雑で、税理士に依頼するのが一般的です。自分で作る場合でも、最初の期は確認してもらうことをおすすめします。決算月を決める段階から相談できると、その後が楽になります。

あわせて読みたい: 法人税はいくら?法人の中間申告

参考にした一次情報(出典)

本記事の制度・数値は、次の国税庁の公表情報を参照しています。税率・控除額・要件は改正で変わるため、最新の内容は各ページ(一次情報)でご確認ください。

よくある質問

法人の申告期限はいつですか?

原則として、事業年度終了の日の翌日から2か月以内です。個人の確定申告のように全社共通の日付ではなく、決算月によって変わります。

決算月は自由に決められますか?

設立のときに自由に決められます。繁忙期を避ける、在庫が少ない時期にするなど、実務のしやすさで選ぶのが一般的です。

提出する書類は何ですか?

法人税の申告書に、決算書(貸借対照表・損益計算書など)や勘定科目内訳明細書、法人事業概況説明書などを添付します。地方税の申告書も別に提出します。

赤字でも申告は必要ですか?

必要です。赤字でも法人住民税の均等割はかかります。また青色申告なら欠損金を繰り越すために申告が要ります。

個人の確定申告と何が違いますか?

期限が決算月ごとに違うこと、申告書が複雑なこと、赤字でも税金がかかること、国税と地方税を別々に申告することなどが違います。

期限を延ばせますか?

一定の場合に申告期限の延長が認められる制度があります。ただし納付については別の扱いになるため、税理士にご確認ください。

執筆税金AI 編集部編集部

個人事業主・法人の税務を、AIと無料ツールでやさしく。出典と更新日を明記し、税理士監修を進めています。

本記事は一般的な解説であり、税務代理・税務相談ではありません。個別の判断は税理士にご相談ください。 税制は改正されます。最新の法令・通達と対象年度をご確認ください。

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