税務用語
税額控除
ぜいがくこうじょ
定義
算出された税額から直接差し引く控除。住宅ローン控除や寄附金特別控除などがあり、所得控除より節税効果が直接的です。
所得控除が「所得を減らす」のに対し、税額控除は「税額そのものを減らす」ため、同じ金額なら税額控除のほうが効果が大きくなります。
代表例は住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)、寄附金特別控除、配当控除などです。
所得控除より効き目が大きい
税額控除は計算した税額から直接差し引くため、10万円の税額控除は税金が10万円減ることを意味します。所得から差し引く所得控除は「控除額×税率」しか減らないため、同じ金額なら税額控除のほうが効果が大きくなります。
代表的なもの
- 配当控除……株式の配当を総合課税で申告したときに使えることがあります。
- 住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)……要件を満たす住宅ローンがある場合に適用されます。
- 外国税額控除……海外で課された税金との二重課税を調整します。
- 寄附金特別控除……政党や認定NPO法人などへの寄附で、所得控除との有利なほうを選べる場合があります。
計算例: 10万円の所得控除と10万円の税額控除
所得税の税率が10%の人(課税所得195万円超〜330万円以下)で比べます。
| 所得控除10万円 | 税額控除10万円 | |
|---|---|---|
| 差し引く場所 | 税率をかける前の所得 | 計算した税額 |
| 減る所得税 | 約1万円(10万円×10%) | 10万円 |
| 住民税への効果 | 所得割10%の分も減る(約1万円) | 制度によって異なる |
同じ「10万円の控除」でも、税額控除は10倍近い効果があることがわかります。
引ききれないとどうなる?
控除しきれない部分は、原則としてその年で切り捨てになります(住宅ローン控除のように住民税から引ける仕組みがあるものもあります)。住宅ローン控除の場合、所得税から引ききれない分は翌年度の住民税から、前年の課税総所得金額等の5%(最大9万7,500円)まで差し引かれます。くわしくは住宅ローン控除とは。
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本用語解説は一般的な情報提供であり、税務相談・税務代理ではありません。個別の判断は税理士にご相談ください。